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選手宣誓! [高次脳_役立つ考え方]

※受傷程度や環境等により異なるので、あくまでも僕個人の主観・経験談であることをご了承ください。

オリンピックが終わり、パラリンピックも終盤に。
自転車の男子個人1000メートルの石井選手は、メダルこそ届きませんでしたが6位入賞とすばらしいですね。
世界で6位ですよ。

今月末から来月にかけて、我が家の3人の子供たちの運動会もはじまります。
小学3年生の長女は、オドリーダーに任命されました。
何それ?と聞くと、踊りのリーダーのこと。
どんな踊りを見せてくれる事やら。
今年は一眼レフも導入したので、3.7コマ/秒のサクサクとれる感触も十分味わってみたいと思います。

ところで運動会というと、「選手宣誓!」が必ずあります。
全生徒とその家族がいる前で、「スポーツマンシップにのっとり正々堂々と闘う事を誓います!」と6年生が開会式の時にやりますね。

あれです。

実は、自分がこの高次脳機能障害の就労復帰過程において大切だなと感じることのひとつに、この「宣誓」があげられます。
先日の大学での講義も、「宣誓(コミットメント)」をテーマにしました。

高次脳機能障害は、自分の状況を認識・把握するところに時間がかかるうえ、その状況を自分で受け入れるところが一つポイントになると感じています。
そしてなんとなく把握し始めたタイミングで、「僕はこの障害と真剣に向き合って新しい自分を創っていくんだ」と、
心の中で「宣誓」したと勝手に思っています。

ほんと勝手な人間ですね。。。

それはある日突然というわけではないのですが、受傷後2.5年ぐらいたったころから、ふとしたきっかけの積み重ねで生まれてきました。

そのきっかけの積み重ねとは、「自分の事を自分で振り返り自分で説明すること」でした。

一番初めは家族会での講演だったですね。
当時のジョブコーチに薦められ、超緊張の中、実行。
わずか数名でしたが、なんか緊張マックスで語ったのを覚えています。

その後、月刊臨床作業療法への執筆だったり、twitterはじめたり、病院での講演だったり、このブログだったり、大学での講演だったり。
月刊作業療法の時なんか、確か800字くらいの文章なのに、何日間も「うーん」と唸りながらとても自分を振り返りながら書いたのを覚えています。
とにかくまとまらなくて字数も2000字を越えてしまい、編集者の人からも「いろいろと試行錯誤されているようですね」と指摘を頂きました。

でも、そういう振り返りの機会をひとつひとつ積み重ね、丁寧に残りの記憶と機能をつなぎあわせ、今の自分を取り戻してきた感が大いにあります。
そして、自分の事を他人に説明できるように自分を振り返ると、その都度、自分がワンステップ向上していくのを感じました。

ある程度の機能回復がされた方で、でもなかなか新しい自分創りに踏み込めない方も多いと思います。

どこかで心の中で宣言をしてみませんか?

障害を得ながらも、でも「○○したい」という自分の想いみたいなものが芽生えるといいですね。
僕の宣誓は、このブログの「はじめまして」に、この春書きました。

大げさかもしれませんが、でもどこかでこの障害と共存しながら、新しい自分の生き方を模索するきっかけと勇気が欲しいのです。

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できることが増えてるよ ~一日一できたメモ~ [高次脳_役立つ考え方]

日曜日は子供の野球2試合があり、それを見に行きました。
天気も良かったし、息子も試合に出るということで自発性300%にして出動。

その間、いくつか新規トラブルが発生。

1試合目、自転車に乗って河川敷のグランドに行ったんだけど、行く途中でチェーンが外れて自分で直せる範疇になく立ち往生。
試合は始まっているし、かみさんの携帯はつながらないし、さらにさらに立ち往生。
突発的な事象に弱いうえ、その上加速させるような事象が重なると、戸惑って思考が止まってしまうことがあります。

かなりあせりましたね。

でも、そこはおちついて、まずは近くにあった自販機で水を買ってごくり&深呼吸三回。
かすかな記憶を引き寄せ、近くに自転車屋さんがあったことを思い起こし、何となくそこまで自転車を引っ張って行きながら見つけました。
ありましたよ自転車屋さん。
すぐに直していただいて、汚れた手もきれいにでき、一試合目に間に合いました。
baseball.jpg

その後、2試合目の会場に自転車で移動。

絵に描いたように第2トラブル発生。
当然のごとく迷ってしまい、一時停止を取り締まっていたおまわりさんにも聞きながら、何故だか目的地から3k以上離れた別の小学校に到着。

自分でもこれは意味不明。

メモはしていたものの、携帯のマップで小学校のマークが見えたので、確認もせずにたまたま画面に表示された学校に向かって行ってしまったのが原因。

妻に「野球じゃなくてサッカーの試合やってるんだけど、どういうことだよ」と電話で言ったら、違う小学校に行ってたことがやっとここで発覚。
心が折れそうになったけど、ここも水&深呼吸三回。
こいでこいで何とか2試合目のグランドに到着。

間に合った。

結局、息子の空振り三振をみて、無事に戻ってきました。
この日は計10km走行(サイクルメーターつけています)。

もしかしたら、障害がなくてもこういうことはあり得ると思うような出来事だけど、そこが区別できなくて苦戦するのも高次脳機能障害の特徴かもしれません。
僕的には、復職して3.5年、山ほどこういうことを体験してきたので体験記憶で対処できるようになってきたのも事実です。

むしろ、この状況を解決できた自分を褒めたいと思えるようになってきました。

普通の人からすると、こんなの普通のことに見えるだろうし、幼少期に経験しておくことだと感じるかもしれませんが、人生経験の要である過去の記憶をなくした者からするとこんな当たり前の事でも、前に歩もうという新しい自分創りの大きな一歩になりえます。

そんな当たり前の「できたメモ」を、カレンダーに毎日一言メモしたりしてます。なるべくとっておくようにしてます。
一言だけでもメモしておくと、あとからとても想起しやすいですね。
前にも書いたように、いわゆる成功体験記憶のチャプターをメモっている感じです。
river.jpg
日曜の僕の経験は、苦い経験をした自分だけではなく、問題を解決した自分もそこに同時に存在してます。
高次脳機能障害を有すると失敗経験ばかりインプットされやすい傾向もあることも実感しているので、ネガスパイラルを断つためにも、今後の自分のために成功体験を一日一メモでもカレンダー等に入れるようにしてます。

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とっておかないメモ~心の割り切りのコミットメント~ [高次脳_役立つ考え方]

先日の高次脳機能障害のグループリハの際に、先生から「ゆっくり寝るためのポイント」として、とっておかないメモの事を聞きました。

寝る前に落ち着いたところで、今日あった気になることを紙に殴り書きしてパタンと伏せる。
もしくは破り捨てる。

一回ためしに自分でやってみたが、なかなか悪くはない。
「あえて自分で書きだし、あえて自分で伏せる。破り捨てる。」ところにポイントがあると感じました。


そういえば最近、僕の実家のほうで流行っているバイキング形式のファミレスが流行っていることを思い出した。

自分で中身やトッピングを選んで作れる、イタリアンファミレスのフルーツパフェコーナー。
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子供に大うけ。

自分で具を選んで、自分の卓上であげる串揚げ屋ファミレス。
049.jpg
大人も大うけ。

こうやってひと手間かけるところに、何かこのとっておかないメモの真髄がある気がしてます。
気持ちを切り替える、割り切ろう!というコミットメントなんでしょうね。このひと手間は。

ただし、毎回紙に書いて捨てるのも悪くないですが、あまり子供にゴミ箱を見られたくもありません。

そこでさらに発展させて、お風呂の曇った鏡に、その日の気になったことを書きなぐってシャワーで消してます。
これだったら紙の無駄遣いもないし、まさにぱっと水で流せます。
なにせ一番リラックスできるお風呂で、気になることをすっきりできるのが○です。

ただし、たまに水で流しても指の跡が残るので、そんな時は石鹸でこすって形跡を末梢してくださいね。
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記憶のチャプターを作る ~エピソード記憶の起点~ [高次脳_役立つ考え方]

小学校三年生の子供の国語の宿題を手伝っていたら、「次の文章を、いくつかの章に分けて下さいと」いう問題がありました。
結構長い文章でそれをやっていて感じたのですが、子供の宿題といえども長い文章を一度に内容を把握するのは、僕にとっては結構キツイです。
短い文章はまだいいのですが、長くなると何回も読み返して対応しているのが現状です。

これには病院からは、「ワーキングメモリーの低下」が指摘されています。
まあ仕方ない。
それが高次脳の主訴でもあるからね。

これが読み書きものだけでなく、就業上のちょっとした会話や打ち合わせということになると、より症状が現れやすいです。

リアルタイムである程度相手の話をキャッチアップするだけでなく、その内容の変容や推移も把握しながら対応する必要が出てきます。
早口かつ話が長くなったり入り組んできたりすると、会話のやり取りについていけない事もあり、即時的かつ2wayのコミュニケーションが求められる環境は苦手となりました。
また、午後になるとその状況が現れやすいです。
残された少ない神経細胞を酷使しているんでしょうね。きっと。

文章全体や会話のやり取りの推移全てをメモするにも、限界があります。
ICレコーダーもたまに使いますが、どちらかというと心的余裕を得るために使ってますかね。
打ち合わせ内容を、全て後から聞きなおして書き起こすなんて事をしてたら、たぶん神経疲労がただごとではすまない状況になります。

そんな状況に対応するために意識していることの一つに、「記憶のチャプターを作る」こと。
チャプターとは、

チャプター【chapter】
1 書物・論文などの章。
2 歴史・人生などの重要なひと区切り。
3 DVD、ブルーレイディスク、ハードディスクレコーダーなどに録画された映像に対して付与される区切り。場面の変わり目などに設けられる。
[ 大辞泉 提供: JapanKnowledge ]

いわゆるビデオとかにもある、あのチャプターです。

僕にとってのチャプターとは、「エピソード記憶の話の起点」になります。
イメージ的には、打ち合わせの内容には複数の山があって、その「てっぺん=チャプター」を効率よくメモして、なるべく脳に負担がかからない形で話を認知し、あとから見ても想起しやすい状況にするように心がけてます。
「チャプター」を取得することは、そこから想起できるその後の会話の記憶が、ピラミッドのように広がって取得できるイメージです。

そもそもその「チャプター」を見つけること自体がなかなか難しいのですが、全く何も意識しないで丸暗記しようとするのと、記憶が悪いながらも意識して対応するのとでは、結構大きな違いであると体感しています。
これも以前に書いた、「サムネ表示の記憶の呼び水」を作ることに近いですね。
いかに効率よく「記憶のチャプターをメモする」ようにするか、就業においては結構ポイントになると感じてます。

見えない障害は、見えないところでも、こんなに工夫して対応していたりします。
逆に、当事者のこんな見えない工夫を見てくれて気遣ってくれると、嬉しかったりもします。
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コミュニケーションギャップを解消する [高次脳_役立つ考え方]

※受傷程度や就業環境等により個人差が大きいので、あくまでも僕個人の体験談であることをご了承ください。

高次脳機能障害を抱えながらの就労において、一つ大きな課題となるのが、「コミュニケーションギャップをどう解消するか?」というのがあります。
言われたことを理解しているか、言いたいことが伝わるか、そもそも言ったか言わないか・・・・。

もしかすると、あまりコミュニケーションが必要でない就業環境にシフトできるのであれば、それがベストなのかもしれませんが、そうは簡単には物事運びませんでした。
また、お酒を飲んで親交を深めればよいのでは?というのも挑戦しましたがそれも違いました。

実就業上において、ここはなかなか苦戦したところですね。

例えば、電話一本でるのも当事者にとっては大きな障壁です。
話を受けるだけであれば、メモを取れば対応できるのですが、そこでやり取りや交渉ごとが発生すると難を感じる場面もしばしば。

リアルタイムの声だけの会話は、今でもきついですね。
逆に、顔の見える会話のほうがいいです。
相手の顔の表情や身振りで意図をキャッチアップしやすいし、こちらも一生懸命メモ取ってる姿をアピールできるし、ボードや同じ資料を見ていればその場で同時確認を取りやすい面もあります。

そんな対面スタイルの中でも、特に留意している点が3つあります。


1.会話の内容を、事前に規定して予防する

2.リアルタイムで、話の内容を確認する

3.事後の振り返りで、話の内容を担保する


1.は、アジェンダを使って、話の内容を事前に規定するようにしてます。
「今日の議題はこれとこれとこれ」みたいな。
そうすることで、会話がスムーズになり、会話の振り幅が少なくなるため、コミュニケーションギャップが少なくなる事を実感してます。
高次脳機能障害は突発的な事象や展開に弱いため、これを意識するようになってからだいぶ「あれれ」ということが少なくなりました。

2.は、リアルタイムで、その場で相手に確認をしながらギャップを埋める手法です。
会社の会議室にはホワイトボードがあり、活用しながら一枚のマップを共有しながら話を進めてもらっています。
ホワイトボードがなければ、大きめの紙で対応。
わからない事があれば、そのマップを見ながら確認を取るようにしてます。
正直、言葉だけの会議でさらに話の内容が右往左往すると、かなりきついですね。
ちょっとしたマップや議題がホワイトボードに書いてあるだけで、会議中のエピソード記憶が形成されやすいです。
これも実感済み。

3.は、事後の確認・振り返りで、話の内容の把握ミスを減らす手法です。
取ったメモや議事録を見直して、デブリーフ。
デブリーフというのは単に復習や振り返りではなく、「今日の内容はこういう理解でいいですね」という認識ギャップを埋める手法です。
ミーティング後は必ずやるし、付き合ってもらうように配慮を頂いています。
これも事前にこういう過程が発生する旨を、復職前に雇用先に説明してあったことが貢献してます。

こんな感じでコミュニケーションギャップに対応していますが、そもそも障害を有していることをしっかり説明し、できるできないリストで業務範囲を事前規定・共有して握っておくことが前提であると感じています。
同じ患者会やグループCに参加されている方でも、就労が比較的上手くいっている方はここが握れている方が多い感じがしてます。
昨年、一緒に講演させていただいた障害者就業・生活支援センターの理事の方も、同様のことをおっしゃっていました。

受傷程度によってもちろん異なりますが、記憶自体を補完する事も大切なのですが、ここを意識しながら就労復帰や復職や就労継続を目指すことのほうが僕自身大切な気がしています。
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神経疲労にどう対応するか?~易疲労性の対処法~ [高次脳_役立つ考え方]

高次脳機能障害と付き合っていく上で、特に就労面において神経疲労対策は必須だと感じています。
特に、業務が煩雑になったり、オーバースペックになっきたときは、神経疲労が顕著に現れます。
どんな症状かというと、肩こり、過緊張など、奥歯に力が入ったまま抜けないような状態。

働くうえではかなりきついですね。
情報をインプットするという、至極当たり前の事に、かなりの時間と労力をかけており、それがあまりにも疲労を招いて他の行動を抑制している感じがします。

毎日疲労感満載で帰宅するのですが、あまりにも過緊張がひどい時はお風呂入ってご飯食べてそのまますぐ寝てしまうようにしてます。
家族も疲れているのがわかるようで、そういう時はそっとしておいてもらうようにしてます。

有効な解決策は今のところ見当たりませんが、それでも僕が意識しているおもな点は、
・脳に負担をかけない
・脳の疲れをとる
の2点です。

sinnkeihiro.jpg

図にしてみました。
余談ですが、こういうマインドマップを活用するのは好きですね。
視覚的にわかりやすく入ってくるので多用してます。

図に書いてある通りなので割愛しますが、基本は情報の流入量の調整と、疲労除去の2点に絞って対策してます。
とにかく就労していると、少なからず高次脳機能を使う場面に遭遇することが多いので、なるべくここはいろいろな手段を持っておきたいとこですね。
ちなみに最近、子供が生意気になってきてしまったこともあり、家に帰って愛犬に癒しを求めるようになってきていると、妻から厳しい指摘が入りました。
そんなことないんですが、でも気付くと愛犬を知らない間に抱っこしている自分もいたりします。
そんな無意識にしている時間が、実は疲労解放の一番の技かもしれないですね。

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自発性の低下にどう対処するか? [高次脳_役立つ考え方]

自発性の低下。

同じ患者の方でもここに悩まされている方が結構多いのですが、高次脳機能障害では自発性の低下が多くみられると思います。
僕も結構悩まされました。

以前、朝日新聞のセミナーで、オピニオンリーダーでもある橋本先生と競輪選手の患者さんとの対談を聞いたのですが、「リハにも来ないくらい自発性が落ちていた」とのこと。
その対処法として、「とにかく放っておいた」と。

何となくわかる。。。

僕個人の見解ですが、自発性の低下には二つの要因があると感じてます。

器質的要因と精神的要因。

前者はいわゆる「脳損傷による活動しようという意欲が物理的に起きない」というイメージ。
後者は「何かすると必ずミスや障害に出会うのでその場面を回避する」というイメージ。

受傷程度があまり重くない方は、自分の事が認識できる状態にあるので、後者のところで苦戦している方が多いように感じてます。
これに対してどう対処するか?

自分を振り返って言えることは、「好きなことから始めて成功体験を構築する」ということがひとつあげられます。
相当好きなことから、少しずつ自発性拡張の糸口を引き出して開いていくような感じ。

先日、グループカウンセリングにいつも来ている当事者のお母さんが「最近、子供のころやっていた釣りを再度始めたら本人がとてもはまってしまっている」と言ってました。
僕も釣りが大好きで、病後初めて一人で出かけたきっかけは釣りでした。
twitterのアイコンは、病後初めて釣りに出かけた河口湖上で撮った写真です。
今では子供も巻き込んで、子供から釣りに行きたいと言われて腰を上げることもしばしば。
DSC02269.jpg

そんなにすぐに自発性の低下が改善するわけではありませんが、本人が「これはやってみたい」と思ったことを徹底的に実現する・させることはひとつの自信になります。
またその自信は、生活を拡げる挑戦への起動力ともなります。

受傷であきらめた趣味もあるのですが、「これだけは!」というのを見つけて拡げていきたいですね。

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「責任転嫁」という症状にどう対応するか? [高次脳_役立つ考え方]

※あくまでも僕個人の主観であることと症状の程度によって異なることをご了承ください。

僕は復帰過程において、責任転嫁することが増えました。
「あなたの対応が××だったから上手くいかなかった」とか「最初からこうしておかなかったあなたが悪い」とか。

その裏には、自分でも思うように頭が動いてくれない事への気づきと苛立ちがあります。
言ったあとに「あっ、しまった」と気付いて落ち込むことも。
思い返すだけでも、自身悲しくなります。

どこまでが障害の影響でどこまでが性格かは明確には言えないのですが、高次脳機能障害を得ると「責任転嫁」する傾向になりやすいです。
脳障害のせいで自分の行動が上手く遂行できなかったという事に自分で気づきはじめ、それを自分で認めたくないという拒否反応の一つが「責任転嫁」だと捉えています。
そして相手を攻めて、必死になって自分の自尊心を保とうとします。

一種の「自己拒否反応」かと。

また記憶が断片的で、自分の極度の思い込み(気分がネガなときは大げさに悲観的に、ポジのときは大げさに楽観的に脳にインプットしてしまいます)による作話を起こしやすいことも影響していると思います。


ではどうやって対処してきたか?

今振り返ると、第三者からの上記の指摘が響きました。
第三者とは「同じ職場の方」「リハスタッフ」「患者会の同士」など。
「家族」や「近親者」が一生懸命言っても聴く耳を持たなかったのですが、ちょっと離れた方から「いまの君の発言はちょっと気分を害するものだよ」と優しく指摘されると強烈に反省することがありました。
優しくし伝えただけでも、本人には相当響きます。

そうやってすこしずつ、第三者からの指摘で「失われたコミュニケーション機能」を確認していくことによって、
徐々に「責任転嫁」の減少につながっていったと捉えています。
そう思えるようになるには、かなりの時間と失敗経験がありました。
人間関係も失った部分もいくつかあります。
この期間は、本人も家族もとても辛い時期です。。。

そのため「周囲の理解がとても重要な障害」と言われているんだと思います。

高次脳機能障害の受容とは、「単純に記憶が悪い、取り回しが悪い、自発性が落ちる・・という症状を理解する」だけはなく、「僕の言動で相手は気分を害したんだな」や「僕は他の人とコミュニケーションをとるのが以前のようにできなくなったんだな」ということを理解することが大切だと感じてます。

ここは今後、僕自身周囲の方々に理解を得ながら、さらなる回復を得ていきたいと願っているところです。
一方で周囲の方々、特に近親者は負担がかかり精神的にも疲弊させてしまったとも自認してます。
心にゆとりができ始めたので、支えて頂いた周囲の方々に出来ることから恩返しをしたいです。
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アジェンダ マジック ~対話の主導権を握る~ [高次脳_役立つ考え方]

アジェンダってご存知ですか?

大辞泉で調べました。
「1 計画。予定表。議事日程。協議事項。特に、政治・政策的な分野で、検討課題、行動計画、の意で用いることが多い。2 スケジュール帳。備忘録。3 教会の礼拝定式。」

仕事でも多用してます。「本日のアジェンダは・・・」って具合に会議やプレゼンの時に。
いわゆる、目次とか議題のことです。

受傷後、とにかくアジェンダを多用することが増えました。
それは仕事だけでなく診療の時などにも。
「5分診療の中でいかに先生と有効な話が出来るか?」というところから、自然に毎回の診療の時にアジェンダを用意するようになりました。

高次脳機能障害は、自分で話したいと考えていたことをうまく話せないことがあります。
それは記憶力もそうですが、緊張や心的焦りからくるものもかなりあると感じてます。
そんな心の焦りを回避するには、話の内容をこちらでコントロールすることが重要。
事前に話したい内容を決めておいて「予行練習」をしておけば、あとは質問に対する回答をメモすればOKです。
また、高次脳機能障害は想定外の事象に対して、頭がパニック状態になりやすいです。
ある程度「話の主導権を握る」ということが、実は就労コミュニケーション上、重要なんだなと感じています。

ちょっとしたことでも気を使うと、脳への負担が少なくて円滑になります。その分、別のところに脳機能を充てることが出来ます。「今日お話ししたいことはこの5つです」と会話の冒頭に規定して、話の主導権を握るのもありだと思います。

ちなみに、夫婦関係においては主導権は妻に託したほうが物事うまく進むと感じてます。
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記憶の呼び水にこだわる ~時系列のサムネ表示~ [高次脳_役立つ考え方]

僕は、過去の記憶の一部を失うと同時に、新しいことの記憶も弱くなりました。
ちょっと前に行ったことを覚えていなかったり、覚えていてもそれが1週間前なのか1ヶ月前なのか、日にち感覚が怪しかったりすることも多々。
同時に、新しく覚えたことを呼び起こす力も弱くなっていると感じてます。

そんな今現在、とても役立っているが「時系列のサムネ表示」。

テキストの文章で記録したものを見返してもあまり響かないのですが、なぜか視覚的に入れ込むと格段に覚えやすくなります。
これを上手く活用して、メモする場所を集約化し、それをパラパラと振り返って何度も何度も視覚的に見返し記憶の固着化を図っています。

具体的には、日常メモはEVERNOTEやブロックメモ帳で集約化、日常写真はPhotoshopなどのソフトで時系列でサムネ表示して、時間があるときに何度も振り返ってます。
また、メモ自体もテキストメモではなく、なるべくマインドマップのようにビジュアライズして視覚的に入るようにしています。
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正直、見返すたびに記憶や日にち感覚が落ちているというのは感じます。
ちょっとへこみます。
でも、逆に見返して「そうだった」と感じることによって、強い記憶につながるとも感じてます。

呼び水は、時系列で視覚的なものを集約して作ることによって、「そうそうこんなときこんなことしてた」と再生想起を促し、記憶の固着化につながります。
記憶の固着化は、前に進む自信と新しい自尊心の構築にもつながります。

記憶のインプットやアウトプットのスタイルにも、ぜひこだわりたいですね。
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障害を忘れる時間をつくる~新しい趣味への挑戦~ [高次脳_役立つ考え方]

受傷前は色々と多趣味でアウトドア派だったのですが、受傷後に新しく始めたことで比較的「はまっている」ものがいくつかあります。
自転車とか、カメラとか、iPhoneとか。

自発性が落ちる高次脳機能障害。
もちろんあまり新しいことにトライする気も起らなかったし、トライしても長続きしなかったりもしましたが、その中でも自転車なんかは新しく始めて今でも続いています。
近くにもサイクリングコースがあり、天気のいい日はわりと出陣してます。
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高次脳機能障害の主な症状に、「新しいことが覚えづらい」というのがあります。
受傷前からやっていた趣味は比較的取り戻しやすかったのですが、受傷後に新しく始める趣味はかなり難易度が高かったです。

なぜなら手順が覚えられなかったり習得に時間がかかるから。

そのため、相当、気にいったことでないと続けられない気がします。
色々トライしましたが、今のところ天候の良い時はサイクリングで出かけて景色をカメラでとることにはまってます。
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個人個人で趣味も違うと思いますが、少なからず仕事をしていると毎日障害に出会います。
記憶に引け目を感じているので、オフの時も忘れないようにと仕事のことで頭がいっぱいになりがちです。
だからこそ好きなことで強制的に障害のことを忘れられる時間を作って、頭を解放してます。
そしてなにより受傷後新しく始めて習得できたことは、自尊心の回復にもつながります。

少しゆとりが出来たら、新しい趣味を始めるのも絶対ありだと思います。
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経験の記憶とプライドの記憶 [高次脳_役立つ考え方]

僕は過去半年~1年分の記憶を失い、その後はなだらかに記憶を失っています。高次脳機能障害でよく言われる「比較的昔のことは覚えている」というパターンです。
実際の健忘の状態として「思い出せない記憶」はあまり多くはなく、昔の写真や武勇伝や手紙やメールなど、ちょっとしたきっかけやふとした拍子に記憶がよみがえってきます。
事実としての「経験の記憶」はデジタル世代の恩恵もありかなり取り戻しました。

ただし復職上において、「確かにこれは僕がやった仕事だ」と思い出しても、だからと言って自信を持って挑んでいくほど強い経験として蘇ってはきません。
事実としての記憶は戻るのですが、自尊心を取り戻すほどの記憶として戻ってこないのです。。。
これは自分でも不思議に感じてます。周囲からは「もっと自信を持って挑んでください」とよく言われるのですが、
それを言い切れるだけの記憶ではないのです。
なんかふわっとした空想の記憶みたいな感じ。
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就労上、今も最も苦しんでいるところです。
自信を持っていきたいのはやまやまなのですが、こういうところでも「記憶の質」みたいな問題が発生し、脳障害の奥深さを感じさせれらます。

これからは「経験の記憶」を取り戻しつつ、いかに「自尊心の記憶」を取り戻すか、さらに「新しい自尊心」を創るか、にかかっていると僕自身感じています。
こんなことにも注目しながら、なんとか復職街道を歩んでます。

ちなみに、思い出さなくてもよい記憶まで取り戻した場合は忘れたことにしてます。

※こればかりは個人個人の受傷の程度で異なると思うので、僕の私感として捉えてください。
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デブリーフをかける [高次脳_役立つ考え方]

「デフリーフ」って聞いたことありますか?

受傷後、自分の中で意識している考え方の一つにし、「デブリーフをかける」というのがあります。

簡単に言うと、仕事の説明を受けた際に、一度、自分なりに振り返って「こういうことですよね?」と再確認することです。
今言われたことをメモとっても理解が怪しい場合に、「ごめん。もう一回言ってください」というよりも、「デブリーフさせてください」といったほうが、なぜだか相手の気分を害さずに話に付き合ってくれます。
また言われた相手も「早口すぎたかな」「一生懸命理解しようと頑張ってるんだな」と思ってもらえるみたいで、再度ゆっくり説明してくれたりするし、さらにその上とった真っ黒なメモを見せながら「デブリーフを!」というと、より効果的だったりもします。

一方で、インプットした情報を自分の解釈で再整理することによって、頭の中で系統立てられた記憶として定着させることにもつながっている気がします。

実は「デブリーフ」は、高次脳機能障害のリハビリで言われる単に「メモ機能」「再確認」ということだけではなく、就労上で「あなたの言っている意図はこういうことですよね」と、お互いの意思疎通を図る「コミュニケーション機能障害を補完する手段」というのが真骨頂かなと最近つくづく感じてます。

就労において、相手の気持ちがわかる。こちらの気持ちが伝わる。
そんなコミュニケーション能力を、「デブリーフ」で補えるように意識するようになりました。

ちなみに恋愛場面においては、「デブリーフ」をかけるのは避けたほうがいいと思います。
そこは意地でも「阿吽の呼吸」とか「つーかー」とかを貫きたいですね。
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マトリックスを活用して頭の中を一元化する [高次脳_役立つ考え方]

「マトリックス」って聞いたことありますか?参考までに三省堂web辞書で調べてみました。

「同名映画によって有名になったマトリックス(matrix)の語は、もともとは「母体・基盤・何かを生み出すもの」のことを、一般には「数学の行列」のことを表します。ちなみに行列とは、高校数学で習う行列のことで「長方形状かつ格子状に複数の数字を並べ、全体を括弧でくくったもの」をさします。一般にカタカナ語のマトリックスが使用される場合、ほとんどがこの「行列」をイメージして用いられているようです。マトリクスと表記する場合もあります」

うーん、読んでも解りづらいので、僕個人の見識を説明します。
マトリックスとは自身の仕事の業界用語として、「複数要素を要約しカテゴライズして一覧表記すること」という意味を持っています。
僕の場合、前頭葉障害によりワーキングメモリーが落ちているため、健常時あたりまえにできていた「情報の一元化マップ」が脳内で構築することがとても難しくなりました。極端なことを言うと、読書でもページをめくると前のページに何が書いてあったかを覚えられなかったり、早口でだーっと説明を受けても情報を短期的に頭の中で取って整理化することが難しくなっています。
その対策として就労上かなり貢献してくれたのが、この「マトリックスで情報を一元化マップ整理する」という考え方でした。一覧で情報をマップ化して見ると、情報インプットがしやすいのです。
健康な時はこんなことあまり意識してなかったんですが、脳が勝手に頭の中でやってくれていたんでしょうね。それができないようになって、いかに脳機能って人間にとって上手く出来ていたんだなって いうのが改めて実感できます。
参考までにマトリックスのサンプル画像。
matrix.jpg

このブログのコンテンツのマトリックスです。
実はこのブログ記事も、マトリックスに落とした一覧表示で見直しながら、新しい記事を下書きしてUPしてます。
こうしないと文章がうまく組み立てられないのです。逆にこれをやるようになってからは、脳に負担がかかりにくく文章を構築することができるようになってきました。
ちなみに僕はエクセルでマトリックスを作っていますが、何もエクセルである必要はありません。手書きのノートでも多用してます。特にノートは後日掲載しますが、「方眼ノート」を多用してます。
なぜならマトリックスが書きやすいから。

こうしたちょっとしたことでも脳への負担を減らすことができ、エコになった分その他の活動に脳力を回せます。
「マトリックス」、すこしでも脳への負担を減らし残された機能を上手く操るための大切な手法です。
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アクティブインタレスト~能動的興味喚起~ [高次脳_役立つ考え方]

それはNHKか何かで高次脳機能障害の番組を見た時だった。
グループ療法のシーンがテレビに映っていたんだけど、ホワイトボードに「アクティブインタレスト」と下線引いて書いてありました。その時に「なるほど」っと思ったわけなんですが、僕の場合「情報のインプット」が弱くなってしまったのと同時に「これは覚えるべき情報ですよ or これは軽く流していい情報ですよという情報を選別する力」も落ちてしまったと感じてます。
ここをサポートツールで補うようになって、就業や生活全体が少しスムーズになった気がしてます。

具体的には、目に入るところへの情報の配置、タグ・色づけマーカー等で覚えるべき命令を出させる、情報の集約化でフォーカスするなど、高次脳機能障害では必須の対応ですが、これを本人が能動的に興味喚起の指示を起こせるようになると、「情報インプットのコントロール」が出来るようになります。
いかに効率よく必要な情報をストレスなくインプットするかをコントロールすることで、結果的に易労性や混乱を防ぐことにつながります。
障害を受けた部分は代替手段を使いながらサポートし、受けていない部分を存分に活用する。
エコの考え方は環境だけでなく、脳障害にも活用できると感じてます。
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色の使い手~色で自分の脳をコントロールする [高次脳_役立つ考え方]

このブログを見てわかるように、色がとてもカラフルだということがわかると思います。
僕は受傷後なぜかとても色にこだわるようになってしまいました。なんでなんでしょうか不思議ですね。
ポイントは本来、色が持っている固有の特性を活かして色に「役割」を持たせて生活・就労に役立てていることです。蛍光ペンと同じですが、赤系はアラート、黄系は要注意、青は区切り・ひと段落・落ち着く、など。
信号機と同じで、もともと色が持っている特性と、自分の遂行機能とのマッチングを図ることで、脳への余分な負荷を減らすことができます。またコントラストは、強いと強い記憶を導きやすい反面、脳へのストレスにもなります。逆に弱いと、印象には残りづらいですが気持ちを穏やかにさせてくれます。
何でもかんでも色タグやマーカーを引いてしまうとそれもストレスになてしまうため、ここぞと思ったところに適切な色を使うトレーニングをすると、自然に慣れてくると思います。
慣れるまで時間がかかりますが全く新しいことを覚えられない訳ではなかったので、「色で自分の脳をコントロールする」ことができるようになるといいなと思って、今でも日常的に実践しています。
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「ライフログ」という考え方 [高次脳_役立つ考え方]

ライフログ」という言葉は病後に初めて聞いた言葉。
Evernoteの活用方法をいろいろと探していたときに偶然この2冊の本に遭遇。
試しにどんなもんかとamazonで購入しました。
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今でこそそう思えますが、個人的には高次脳機能障害に対する社会復帰の戦略として、「情報の集約化」と「アクティブインタレスト」は極めて重要だと感じてます。
まず「情報の集約化」ですが復職・就労していて、メモやログを取るとこまではできても、そのあと取ったものをどこにしまったか、もしくは取ったこと自体覚えていないという状況に遭遇したことが多々ありました。
細かくカテゴライズするのもありですがさすがに病前のようにはいかないので、極力情報は一元化するようにしてます。
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また本にも書いてありましたが「読み返しは自己発見を誘発する」ことが極めて重要だと感じてます。高次脳機能障害全ての方に該当するわけではないですが、「記憶する」のも弱くなるし「記憶を呼び起こす」ことも弱くなるため、少しでも生活の一部を記録し、そこからの記憶の呼び起こしを助長させてあげるのがポイントとなります。
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記録の呼び起こしは記憶になり、最終的に自己の自信回復や前にすすむ勇気につながります。そんなことがこの本に書いてあったので共感しました。
ライフログは僕にとって単純に記録を保存するためのものではなく、
未来の自分を創るための戦略のひとつなのです。
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